番組再配信で敗訴したAereo、ファンに支持表明を呼びかけ

Ben Fox Rubin (CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 高森郁哉 (ガリレオ)2014年07月02日 11時38分

 新興企業のAereoは、最高裁判所では勝てなかったが、世論という審判の場ではまだ成功する可能性がある。

 Aereoは、業務を一時中止すると発表してからわずか数日後に、ファンに向けて同社のサービスへの支持を表明するよう呼びかけ、地元の選出議員に連絡して支持を表明してもらうよう求めた。

 Aereoの最高経営責任者(CEO)を務めるChet Kanojia氏は米国時間7月1日、声明で次のように述べた。「今日、みなさんにお願いしたいのは、手を挙げて、みなさんの声を聞こえるようにすることだ。自分が選んだアンテナを使用して、テレビ放送にリアルタイムでアクセスする権利に対し、これを否定しかねない判決を米国の最高裁判所が下したことに、みなさんがどれほど失望しているか、地元の議員に伝えてほしい」

 最高裁判所は米国時間6月25日、放送局に料金を支払わずにインターネット経由でテレビ放送を違法に再配信したと裁定した。この判決は、信号を再配信するケーブル事業者や衛星事業者から受け取る高収入を守るためにAereoを訴えた放送局にとって勝利だった(米CNETの親会社であるCBSも、Aereoを訴えた放送局の1つだ)。

 Aereoのサービスは、8~12ドルの利用料で各契約者に小型アンテナを提供し、これでテレビ放送の信号を受信し、離れたところにあるデジタルビデオレコーダーに番組を録画したり、契約者の自宅でネットワーク接続された機器にストリーミングしたりできるようにするというものだった。

Chet Kanojia氏
AereoのCEOを務めるChet Kanojia氏
提供:Joan E. Solsman/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]