Y Combinator共同創設者のP・グレアム氏、代表を辞任

Donna Tam (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 福岡洋一 (ガリレオ)2014年02月22日 11時14分

 新興企業インキュベーターY Combinatorの共同創設者であるPaul Graham氏は米国時間2月21日、同社の代表を辞任すると発表した。

 Graham氏の後任はY Combinatorのパートナーを務めるSam Altman氏で、同社の次期支援先となる起業家たちを主導する。Graham氏によると、同氏はこれまで通りの勤務スケジュールで新興企業への助言を行うが、今後はAltman氏がY Combinatorの日々の運営を引き継ぐという。Altman氏は位置情報ベースのモバイルアプリケーション開発企業Looptを創設した人物で、後に同社を売却している。Altman氏はY Combinatorが最初に支援した起業家の1人だ。

 Graham氏はブログ投稿で次のように述べている。「なぜ交代か?理由は、YC(Y Combinator)が成長しなければならず、そのために最も適任なのは私ではないからだ。Sam(Altman氏)こそ、進化の現段階でYCが必要とする人物だ。私は、仕事のやり方が根本的に変わりつつあることを確信している。起業が普通になってきている。10年後には現在よりさらに多くの新興企業が生まれているだろうし、YCがこれらの企業に資金提供するのであれば、われわれもそれに応じて大きく成長する必要がある」

 Graham氏はシリコンバレーの起業環境に欠かせない存在だ。外国語訛りの英語や女性起業家に関する同氏の最近の発言はいささか物議を醸したが、Y Combinatorは、Reddit、Airbnb、Dropboxなど、シリコンバレーで最も有名ないくつかの新興企業の立ち上げを支援したことで知られている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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