メディア・コングロマリットのNews Corp.は、テレビゲームやポップカルチャーのウェブサイトのネットワークであるIGN Entertainmentを手放そうとしており、売却入札の準備を進めている。
交渉の関係者がThe Wall Street Journal(WSJ)に語ったところによると、2005年にIGN Entertainmentを6億5000万ドルで買収したNews Corp.は、1億ドル前後での売却を見込んでいるという。なお、WSJもNews Corp.の傘下にある。News Corp.は、出版資産をメディア・娯楽事業から切り離す計画の一部として、入札プロセスを正式な形で進めようとしている。
報道によれば、Break MediaやSAY Mediaなどのデジタルコンテンツプロバイダーや、プライベートエクイティ企業が、IGN Entertainmentに関心を示しているという。IGN Entertainmentのサイトには、IGN.com、GameSpy.com、TeamXbox.comなどが含まれているが、元からあった一部サイトはすでに売却されている。
この売却入札は、News Corp.にとっては別のドットコム企業の喪失を象徴するものだ。News Corp.はソーシャルネットワークのパイオニアであるMySpaceを2005年に5億8000万ドルで買収したが、2011年に3500万ドルで売却している。
この売却プロセスは、最近の幹部の辞職によって何度か中断されてきた。部門の買い手を探す1年以上にわたる作業の後、IGNのプレジデントであるRoy Bahat氏は8月に辞任を発表した。その際、同氏は社員宛ての電子メールで、「この事業の戦略的選択肢を検討するプロセスを一新するべき時であることがはっきりした」と述べた。
Bahat氏に続いて、News Corp.のデジタル部門責任者であるJonathan Miller氏が辞任した。Miller氏は、FoxのHuluへの投資を監督したが、MySpaceを復活させることには失敗した。
News Corp.は、この売却入札に関して、投資銀行のAllen & Co.と協力している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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