中国におけるAppleの「iPad」商標問題が解決したようだ。
Associated Pressの報道によると、Appleは高い人気を誇る同社のタブレットシリーズに冠された同商標の所有権をめぐる争いにおいて、6000万ドルの和解金を支払うことで解決したという。
米CNETはAppleにコメントを求めているが、本稿掲載時点で回答は得られていない。
この和解によって、2つの大陸にわたる法廷闘争は幕を閉じた。Proviewは、Appleのタブレットを小売店の棚から排除し、Appleが同製品にiPadの商標を使用することを止めさせるために、中国で非常に多くの訴訟を起こしてきた。
Proviewは2月中旬、Appleが2009年に英国にあるProviewの子会社IP Application DevelopmentからiPadの商標を買い取った際に不正行為を働いたと主張し、Appleを米国で提訴した。Proviewは、Appleが「抑圧的な態度と不正な意図、悪意」を持って行動し、最終的な商標の所有者になることを開示しなかったとして非難した。それに対し、Appleは、10カ国で同商標の権利を購入したと反論し、最終的にその主張に基づいて同訴訟の棄却を勝ち取った。
しかし、Proviewは、IP Application Developmentには同商標を売却する権限がなかったと主張し、この問題を示談で解決することを望んでいると一部で報じられていた。
Appleは、Proviewが2009年にAppleをだまして、入念に作成された契約書に署名させたことで、中国の裁判所を誤った方向に導いたとして非難した。これは、中国における同商標の正当な所有者をめぐる問題が持ち上がるきっかけとなった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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