UPDATE OracleとGoogleの間で争われている裁判の米国時間4月25日の公判において、Googleの携帯電話に関する構想と計画の概要を説明した2006年11月のプレゼンテーションのスライドが証拠として提出された。
同社は、オープンソフトウェアプラットフォームに関する提携をT-Mobileに提案した。このプラットフォームでは、ユーザーが、検索、マップ、「Gmail」といったGoogleサービスにもアクセスできるようになっていた。Googleは、オンライントランザクションを実現するために、トラフィックの誘導を図るつもりだった。
同社は同文書において、「Googleでは、定着していたインターネットエクスペリエンスに革命をもたらしたのと同じように、モバイルエクスペリエンスの変革に成功できると信じている」と記している。
Googleは、9.99ドルの無制限データプラン(写真更新を除く)を提案し、同社によるT-Mobileとの全般的な戦略を次のように概説している。
ハードウェアは200MHzの「ARM9」またはそれ以上のチップをベースとし、同電話には、64MバイトのRAM、64Mバイトのフラッシュメモリ、QVGA TFT LCD以上のディスプレイが搭載されることになっていた。
その後、Googleの「Android」搭載電話としては、「T-Mobile G1」と呼ばれる端末が2008年10月22日に2年サービス契約付きで179ドルという価格で発売された。G1には、2つのデータメッセージングプランが提供されていた。一方は、25ドルで無制限のウェブ利用と一定量のメッセージングを提供するものだった。もう一方の35ドルのプランでは、無制限のメッセージングとインターネットアクセスが提供された。
Googleの最高経営責任者(CEO)であるLarry Page氏は証言の中で、「Android」はGoogleの将来の成功にとって「決定的に重要」なものではない、と述べた。プレゼンテーションのスライドは、AndroidとGoogleのブラウザプラットフォームである「Google Chrome」が同社の中核的な事業部門の成功にとって極めて重要だと主張しているように思える。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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