人気の高いオンライン写真共有サービスを提供し、最近Facebookによって10億ドルで買収されたInstagramが、摂食障害、自傷、自殺などの「自傷」行為を容認するイメージおよびアカウントを禁止している。
同社は米国時間4月20日のブログ記事で、次のように述べた。
今後、われわれは自傷行為を美化、煽動、助長するアカウント、画像、ハッシュタグを許可しない。このようなコンテンツを見かけた利用者は、サポートチームが確認できるように、その写真やユーザーを「サービス利用規約」違反として指摘してもらいたい。
このガイドラインは、建設的な議論を行うために作成されたアカウントや、治療またはオープンな議論を目的として自傷に関する個人的な経験を記録するアカウントに対しては適用されないことに触れておきたい。われわれは、苦しんでいる人々が自分自身や大切な人々のために援助を求めることを後押しする一方、認識を高め、治療を援助するために、サポートという形でのコミュニケーションも重要であることを理解している。
ブロギングサイトのTumblrは2月後半、「われわれは利用者の言論の自由を支持して守ることに深く関与しているが、一定の制限を設ける」として、自傷に関するブログを禁止した。また同社は、利用者が「anorexia」(拒食症)、「bulimia」(過食症)、「thinspiration」(ダイエット志向)、「purging」(瀉下)などのタグで検索した場合、公共サービスの警告を表示する、とも述べた。
Pinterestも3月、独自の禁止措置によりこの動きに追随した。
米国摂食障害協会(National Eating Disorders Association)は2011年後半、過度のダイエット志向や拒食、過食に関するオンライン情報の前向きな選択肢にすることを目的としたサイトProud2Bmeを立ち上げた。さらに、米国自殺予防ライフライン(National Suicide Prevention LifeLine)は2011年12月、Facebookとチームを組み、ソーシャルネットワークの利用者がリンクをクリックすることで、自殺カウンセラーとライブチャットを開始する、あるいは自殺行為を示す可能性のあるサイトを報告できるサービスを提供している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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