ソーシャルネットワークのFacebookは米国時間4月3日、自社特許の保護を目的に、米Yahooをサンフランシスコの米連邦地方裁判所で逆提訴した。Facebookは、同社特許の一部をYahooが侵害していると主張している。
Facebookの法務顧問を務めるTed Ullyot氏は声明で次のように述べた。
われわれは当初から、Yahooによる訴訟に対して積極的に自己防衛するつもりだと述べており、3日、われわれの回答を提出するとともに、YahooがFacebookの10件の特許を侵害していることについて同社を逆提訴した(中略)これは、われわれ自身の特許権の主張であるとともに、自社のパートナーの1社を攻撃し、革新よりも訴訟を優先させたYahooの短絡的な決断に対するわれわれの回答である。
Yahooが3月にFacebookを相手取って起こした訴訟は、ウェブページ上の広告の配置からソーシャルユーザー向けのビューのカスタマイズにいたるまであらゆるものを網羅する、広範囲に及ぶものだった。
Facebookが新規株式公開(IPO)に向けた準備を整える中、Yahooは同社を提訴したが、この動きは技術業界全体にわたって広く非難されている。Facebookが逆提訴することは予測されていた。それが、和解に向けて交渉する力を同社が行使するための唯一の方法だからである。
Facebookはこの逆提訴において、全く異なる主張を展開した。同社は、損害を受けたのは同社側であるとし、同社に対する損害賠償とYahooによる提訴を棄却することを裁判所に求めている。
Facebookは、Yahooが自社の収益源の大部分を占める機能において、Facebookのいくつかの特許を侵害していると主張している。Facebookの訴状には、次のように記されている。
Fb Answer and Counterclaims[6]Yahooは、Facebookの対象特許を、「Yahoo Home Page」、Yahooの「Content Optimization and Relevance Engine(C.O.R.E.)」、「Yahoo Flickr」写真共有サービス、さらに、「My Yahoo」「Yahoo Finance」「Yahoo Sports」「Yahoo News」「Yahoo Games」「Yahoo Movies」「Yahoo Shopping」「Yahoo Travel」「Yahoo Autos」「Flickr」などYahoo全体にわたって表示される広告において侵害している。以上列挙したのは例であり、侵害箇所はこれらに限らない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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