Intelは2011年、健全な売上高と記録的な市場シェアを達成し、チップ市場に対する強力な支配を維持した。
調査会社IHSが米国時間3月26日に述べたところによると、首位のチップサプライヤーとして2011年を終えたIntelは、前年比2.5ポイント増となる15.6%の市場シェアを獲得したという。
この最新の市場シェアは、少なくとも同社が13.9%を記録した2001年以降で最高の数字。この5年間、Intelのシェアは11.9%~13.9%の間を推移していた。
売上高の大幅な増加と大規模な買収の両方が、市場シェアの急増に貢献した。
IHSの電子機器および半導体調査部門を率いるDale Ford氏は声明の中で、「Intelの市場シェア拡大は、同社のPC向けマイクロプロセッサと、コンシューマーおよびワイヤレス製品で使用されるNANDフラッシュメモリの需要急増によって促進された。Intelの売上高も、Infineonのワイヤレス事業部門の買収によって押し上げられた」と述べた。
2011年通年では、Intelは前年比20.6%増となる540億ドルの売上高を記録した。これは、チップサプライヤー上位20社の中で3番目に高い成長率であることが分かった。同社を上回ったのはQualcommとON Semiconductorだけである。
Intelの記録的な2011年は、同社が2位のサプライヤーのサムスンより上位を維持するのに寄与した。IHSによると、サムスンは「近年、Intelとの差を縮めていた」という。サムスンの2011年の市場シェアは9.2%という堅実な数字で、前年と同じ水準だった。
全体的に見ると、世界チップ市場の2011年の成長率はわずか1.3%にとどまり、IHSが12月に出した1.9%という予測を下回った。低調な第4四半期が通年の業績に悪影響を及ぼしたが、それでもチップ業界はどうにか前年比増を達成して2011年を終えた。
IHSが追跡したチップサプライヤー302社のうち、2011年に売上高を伸ばしたのは約半分程度だった。増加幅が最も大きかったのは北米に拠点を置く企業で、平均7.5%の売上高成長率を達成した。しかし、日本に拠点を置く企業は2011年の地震の影響で、売上高が7.2%低下した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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