HP、プリンタ部門とPC部門を統合か

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2012年03月21日 08時21分

 Hewlett-Packard(HP)は、大規模な組織再編成において、PCとプリンタを扱う事業部門を統合する予定だと報じられている。

 AllThingsDによると、HPはパーソナルシステムグループとプリンティング部門を統合する予定であるという。プリンティング部門を統括するVyomesh Joshi氏は、同社を退社する予定である。経営トップを次々と交代させるHPにおいて、Joshi氏は最高経営責任者(CEO)候補であると報じられていた。パーソナルシステムグループを統括するTodd Bradley氏が、統合後の新部門を率いる予定である。

 ここで、さらに大きな疑問が生じる。つまり、この再編成に意味があるのかという疑問である。

 財務的な観点からは、部門の統合によって、以下のようないくつかの問題が解決される。

  • 統合された部門の利益幅は、数字の上では改善する。プリンタは利益の高い事業だが、成長の鈍化に直面している。
  • 統合された部門は、PC事業の低迷が今後も続く場合に、その問題を外から見えにくくする。
  • PCとプリンタは、成長率の低い成熟した事業として一括りにすることができ、それによって、他とは分離してとらえやすくなる。
  • PCとプリンタは、互いとともに使用されるものであり、統合された部門は、これらをセットで提供することによって、IT購入者の関心を引くことができる可能性がある。また、統合された部門は今後、これら2つの機器の間の革新をさらに促進できる可能性もある。

 以下に両部門の財務状況を示す。両部門は、HPの第1四半期売上高のちょうど50%を占めていた。

財務状況

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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