かつてGoogleに挑んだ検索エンジンで、現在はすでにサービスを終了したCuilが残していた審査中の出願特許7件は、主に検索インターフェースに関するものだ。
Googleは、残っていたCuilの出願特許を取得した。Cuilは、かつてGoogleの対抗馬と騒がれた検索エンジンだが、すでに運営を終了している。
SEO by the Seaのブログ投稿によると、残っていたCuilの出願特許7件はGoogleが2011年2月4日付で取得していたが、米特許商標局に登録されたのはつい先日の2012年2月14日だという。特許権移転の金銭的条件は不明だが、Cuilの共同創設者Anna Patterson氏は2010年に以前勤務していたGoogleに戻ったと、SEO by the Seaは伝えている。
ブログ記事によると、これらの特許は主に検索インターフェースに関するもので、具体的には、検索キーワードに対する複数のタブ表示、さまざまな種類のドロップダウン、関連要素に基づいて検索結果を絞り込む機能などが含まれるという。
2008年にスタートしたCuilは、Patterson氏とその夫であるスタンフォード大学のTom Costello教授が開発と運営を手がけていた。Googleの検索エンジンよりも規模が大きく高速で精度が高いというのがうたい文句だった。
CuilとGoogleの最も重要な違いはランキングシステムだ。Googleのように外部リンクに基づいてページに優先順位を付ける(「PageRank」)のではなく、Cuilはウェブページのコンテンツを分析して、検索クエリとの関連性を推測していた。要するに、検索結果を自動的に分類していたということだ。
しかし、Cuilはスタート当初からつまずいた。検索結果が不完全かつ不適切で欠落しているとして、この検索エンジンはユーザーの不評を買った。結局Cuilは2010年9月にサービスを終了し、Patterson氏はGoogleに戻った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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