MSとアルカテル・ルーセント、9年越しの特許訴訟で和解

Jay Greene (CNET News) 翻訳校正: 緒方亮 長谷睦2012年01月19日 11時58分

 Microsoftと通信インフラ企業Alcatel-Lucentが、特許をめぐり9年間近く争ってきた訴訟で和解に至った。2カ月前には米連邦裁判所がMicrosoftに対し、損害賠償としてAlcatel-Lucentに2630万ドルを支払うよう命じていた。

 両社は米国時間1月17日、当該訴訟に関するすべての訴えを取り下げる共同申立を認めるよう、サンディエゴの連邦地方裁判所のMarilyn Huff判事に要請した。Bloombergの記事によると、両社は自らの訴訟費用をそれぞれ負担することでも同意しているという。和解の条件について、詳細は明らかにされていない。

 Microsoftの広報担当者は、「MicrosoftとLucentは双方を満足させる内容の非公開の和解に合意した」と語っている。

 この特許はもともと、Lucentの母体だったAT&Tのエンジニアが申請したもので、キーボードを使わずにコンピュータの画面上のフィールド内に情報を入力する方法に関するものだった。2002年、その後Alcatelと合併するLucentはパソコンメーカーのGatewayとDellを相手に特許侵害の訴訟を起こし、Microsoftがこの訴訟に加わった。

 陪審は、電子メールソフトウェアの「Outlook」、さらには「Windows Mobile」「Microsoft Money」でMicrosoftが特許を侵害しているとの判断を示した。2009年に入り、連邦控訴裁判所はこの下級裁判所の判決を支持したが、陪審が算出した3億5800万ドルという損害賠償額については金額が大きすぎるとした。これにより賠償額の問題は地方裁判所に差し戻され、2011年7月に差し戻し審の陪審が賠償額を7000万ドルに引き下げ、さらに11月にはHuff判事の判断で2630万ドルに減額されていた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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