Googleの会長であるEric Schmidt氏は、「Android」が「iPhone」のコピーだというSteve Jobs氏の主張に異議を唱えた。
Jobs氏はAppleがサムスンやHTCなどのAndroidベンダーと係争中の訴訟について、同氏の伝記を執筆したWalter Isaacson氏に「われわれは訴訟で、『Googleめ、iPhoneを盗みやがったな。Appleのアイデアをごっそり盗みやがって』と主張している」と述べた。「わたしはこの不正を正すために、必要とあれば自分の最期の瞬間とAppleの400億ドルの銀行預金を費やしてもいいと考えている。わたしはAndroidをたたきつぶす。それはコピー製品だからだ」(Jobs氏)
Jobs氏は、「わたしはこの件に関して熱核戦争を仕掛けるつもりだ」と付け加えた。
Reutersによると、Schmidt氏は韓国で現地時間11月8日、報道陣に対し、Jobs氏の伝記についてのコメントは控えるが、同氏の主張について一般的な見地を提示したいと述べたという。
Reutersによれば、Schmidt氏は、「わたしは書籍に書かれたことについて、Steveの死後にコメントしないことに決めた。Steveは素晴らしい人間であり、わたしは彼がいなくなったことをとても寂しく思っている。概括的なコメントを言わせてもらうと、大半の人はGoogleが偉大な革新者だということに同意してくれるとわたしは考えている。Androidへの取り組みはiPhoneへのそれよりも先に始まったことも指摘しておきたい」と話したという。
Schmidt氏の主張は一理ある。Android Inc.はAndy Rubin氏によって2003年に創設された。Googleは2005年に同社を買収し、同OSの開発作業のリーダーとしてRubin氏を雇い入れた。
しかし、Schmidt氏にとって必ずしも有利な材料ばかりではない。Appleが初代iPhoneをローンチしたのは2007年のことだ。Android搭載デバイスが最初に店頭に並び始めたのは2008年になってからである。とはいうものの、AppleとGoogleはモバイル分野に関して大きく異なる戦略を採用している。Appleはハードウェアを販売してOSを自ら管理することを好むが、GoogleはAndroidをハンドセットメーカーに公開している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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