楽天は11月9日、電子書籍事業を手がけるカナダKoboの完全子会社化に向け、同社の株式を取得することを臨時取締役会で決議したと発表した。買収額は約3億1500万ドル(約236億円)。2012年第1四半期中にも楽天がKoboの既存株主より全株式を買い取る予定。買収にはカナダ政府の承認が必要となる。
Koboは、2009年の設立。各国の書籍販売や小売り企業大手と提携するかたちで、カナダや米国、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドなど100カ国以上のユーザーに電子書籍コンテンツを提供してきた。同社のコンテンツは専用端末である「Kobo eReader」に加えて、iOSやAndroid、BlackBerry、Windows、Macなどでの閲覧が可能。また、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、オランダ語の6言語に対応。感想や気に入ったフレーズを共有できるソーシャル機能なども有する。
楽天では、Koboの子会社化により、自社ブランドの電子書籍端末を持つことに加え、北米・欧州を中心とした海外の出版社や権利者、専用端末を販売する小売業者、製造委託先などとのネットワークも得られるとしている。また今後は、日本をはじめ世界各国で展開するEC事業などのサービスとの融合を図るとしている。
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