一部報道によると、「iPhone 4S」が店頭に並び始めたこの時期に、Siriの共同創設者で、同サービスの開発をAppleで指揮してきたDag Kittlaus氏がAppleを退職したという。
All Things Digitalが複数の情報筋の話として米国時間10月23日に報じたところによると、Kittlaus氏は、シカゴに住む家族と共に時間を過ごし、しばらく休養を取ってから新しい企業を立ち上げるため、Appleからの退職を決めたようだ。Kittlaus氏がAppleを去ったのは、iPhone 4Sが10月14日にリリースされた直後のことだったという。
Kittlaus氏は2007年、Siriを共同で創設している。同社はまたたく間に知名度を高め、2010年にAppleによって買収された。買収額は1億2100万ドルとされる。それ以降、Kittlaus氏はAppleでSiriの開発を指揮し、ようやく「iOS」への搭載を実現させた。
SiriはiPhone 4Sの主要機能だ。Siriを利用すると、音声でiPhone 4Sに指示を出して処理を実行させることができる。電子メールの送信、電話の発信、ウェブ検索をはじめとしてさまざまな処理が可能だ。
AppleにいるSiriの開発チームはリーダーを失うことになったが、All Things Digitalによれば、Siriの開発に重要な役割を果たした他の幹部らは引き続きAppleに残っており、今後もとどまる見込みだという。
Kittlaus氏の退職についてAppleにコメントを求めたが、まだ回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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