AppleとEMC、Ericsson、Microsoft、Research In Motion(RIM)、およびソニーで構成されるコンソーシアムが先週始まったオークションで、Nortel Networksの特許ポートフォリオを45億ドルで買収した。
Nortelが現地時間6月30日遅くに発表したところによると、同コンソーシアムは無線や無線4G、データネットワーキング、光学、音声、インターネット、半導体を網羅する6000件の特許および特許出願書類を買収したという。
Nortelは声明の中で、今回のオークションの結果に満足していると述べた。同社は2009年6月に破産保護の適用を申請している。
Nortelの最高戦略責任者(CSO)兼ビジネス部門プレジデントであるGeorge Riedel氏は声明で、「今回の取り引きの規模と金銭的な価値、そして弊社のポートフォリオに対する世界大手企業群の関心の高さは、前例のないものだ」と述べた。
今回のオークションは当初、6月中旬に実施される予定だったが、Nortelが「関心の高さ」を理由に延期していた。Googleは4月、Nortelが保有する特許ポートフォリオに対して9億ドル以上を提示し、それを受けたNortelは他社がさらに高い金額で応札するための期限を設けた。
しかし報道によると、今回のオークションは米司法省も関心を示したという。米司法省は、落札者が競合企業に対して不当に有利な立場に立つ可能性があるかどうかを調査していると言われている。
企業がいわゆる特許財産を蓄えておく必要性はビジネスを行う上で、ますます重要になっている。特にモバイルデバイスは、以前だとスタンドアロンの電子機器のみで利用されていたような機能が組み合わされているため、最近では特許訴訟の標的になっている。
Ericssonの最高知的財産責任者(Chief Intellectual Property Officer:CIPO)であるKasim Alfalahi氏は声明で、「Nortelの特許ポートフォリオは100年以上にわたる研究開発活動の遺産であり、電気通信などの業界において極めて重要な特許も含んでいる」と話した。
Ericssonによると、同社が今回のオークションに投じた金額は3億4000万ドルに上るという。RIMは約7億7000万ドルを支払ったと述べている。
Nortelの特許ポートフォリオ売却は米国およびカナダの裁判所の承認を得る必要があり、2011年第3四半期中に手続きが完了する見通しだ。
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