Microsoftの法務担当者にとって慌ただしい日だったことは間違いない。
カナダのトロントに拠点を置くi4iがMicrosoftを提訴した特許侵害訴訟で、Microsoftは大法廷での再審理を求めていたが、この請求は米国時間4月1日に棄却された。Microsoftには、i4iに対する多額の損害賠償金の支払いが命じられ、カスタムXML機能が実装された「Word」に関する差し止め命令が下されている。この訴訟とは別に、「Xbox 360」コントローラに関してXboxアドオンメーカーDatelをMicrosoftが提訴したことも明らかになった。
i4iとの訴訟についてMicrosoftは、最高裁判所での審理を求めるか、それとも判決を受け入れるかを含めて今後の対応を検討中だと述べた。「今回の判断に失望している。次の対応に関して言えば、正しく解決されるべき特許法上の重要な問題があるとわれわれは引き続き考えており、前進するための選択肢を検討しているところだ」と、広報担当のKevin Kutz氏は声明に記している。
対するi4iの会長Loudon Owen氏は声明の中で、「長くて険しい道だったが、今回の決定は、知的財産を所有する小規模企業や発明者が保護されることを示す、力強いメッセージだ」と述べた。
Microsoftは裁判所の命令に従うため、販売するWord製品からすでにカスタムXML機能を削除している。
一方でMicrosoftはシアトルの米連邦地方裁判所および米国際貿易委員会に、Xbox 360用のDatel製ゲームコントローラがMicrosoftの特許を侵害している疑いがあると訴えた。MicrosoftはDatelへの差し止め命令と損害賠償を求めている。
「Xboxのゲーマーコミュニティーに素晴らしい経験を提供できるよう、高度な水準を維持するための強固なライセンシングプログラムをわれわれは持っている。われわれにはそのプログラムと参加している企業を保護し、自社の知的財産を守る責任がある」と、Kutz氏は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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