ドワンゴは2月4日、2010年9月期第1四半期の決算を発表した。ニコニコ動画事業の赤字幅は縮小したものの、主力の着うた事業の収益性が悪化し減益となった。
売上高は前年同期比9.6%増の76億2600万円、営業利益は同10.6%減の4億4300万円、純利益は同5.9%増の3億300万円となった。
ニコニコ動画を中心としたポータル事業は、売上高が同104.2%増の12億9900万円と大きく伸び、営業損失は3億3700万円改善して1億3800万円の赤字にとどまった。売上高が伸びたのは、有料会員「ニコニコプレミアム会員」が増えたことが大きい。広告収入についても、「2009年12月にサービス開始以来最高の収入を上げる事ができた」(ドワンゴ)としている。また、回線やサーバなどのインフラ費用については増加幅が落ち着いたという。
ニコニコ動画の会員数は2009年12月末で1528万人、ニコニコプレミアム会員は62万人、ニコニコ動画モバイルの会員は459万人となった。
着うたなどを手がけるモバイル事業は、有料ユニークユーザー数が前年同期から6万5000人増えて389万9000人となった。ユーザー1人あたりの利用額(ARPU)も同18円増の398円と伸びている。しかし、着うたや着うたフルにかかる著作権等使用料が増えたことで利益率が悪化した。このため、モバイル事業の売上高は同6.8%増の45億7400万円、営業利益は同11.5%減の10億2100万円となった。
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