Google本社にはスカンクとアライグマがはびこっているというYelpのレビューが目にとまったせいだろうか。
Googleが企業レビューサイトのYelpを総額5億ドルという好条件で買収する確率は8割と報じて何日もたたないのに、TechCrunchがこれを撤回した。TechCrunchが米国時間12月20日遅くに報じたところによると、Yelpの最高経営責任者(CEO)Jeremy Stoppelman氏が交渉の席を離れ、週末にかけて同社の関係者が売却の意志がないことをGoogleに伝えたという。
奇妙な話だ。買収はおおむねよい話だとみなされていた。TechCrunchは、うまくいかなかった原因を正確にはつかんでいないものの、Yelpがもっと好条件の買収や戦略的提携の申し出を受けてGoogleへの売却を断ったのではと推測している。
さまざまな事業をそれは見事にやっているGoogleだが、ただ1つコミュニティーについてはうまくやれたことがないということも、何か関係しているのかもしれない(オンライン百科事典「Knol」がWikipediaを倒せなかったのは間違いない。ソーシャルネットワークサイトOrkutは、ブラジルでは広まったがFacebookの成長で落ち目になった。YouTubeのコメント投稿者は、地獄の第6圏「異端者の地獄」と第7圏「暴力者の地獄」の間に位置する、きわめて特殊なところからやってきているかのように思える)。Yelpの利用者が、Googleによる買収話についてあげずにはいられなかった声を聞けば、これは明らかだ。たくさんのYelp利用者が、Yelpブランドへのこだわりと献身を表明し、Googleによる買収でYelpのコミュニティー感覚が低下するのではないか、そしてそれは、事実上Yelpの息の根を止めてしまうのではないかと心配している。
Yelpの幹部もおそらく同じことを考え、現時点では戦略的提携の方がよりよい道かもしれないと判断したのだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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