新興企業のPlurkは、Microsoftが先ごろ中国で立ち上げたマイクロブログサービスの「Juku」に、ユーザーインターフェースを「盗用」されており、大部分に似たようなコードが含まれていると非難している。
独自のマイクロブログサービスを展開するPlurkは、Microsoftが提供を開始したJukuのサービスの80%以上のコードが、Plurkのコードと似通っているようだと述べている。
Plurkは、同社ブログで「イミテーションというのは、ある意味で最も率直なお世辞ともなり得るものの、コード、デザイン、ユーザーインターフェースといった要素を露骨に盗み出すのは、とりわけ世界最大のソフトウェア企業のMicrosoftによる仕業であるならば、決して褒められるべきことではない」と記している。
Microsoftの米国関係者は、この問題に関して現在調査中であると述べた。Microsoftはこの2週間に、中国でTwitterライクなJukuサービスを立ち上げたものの、PaidContent.orgを含む複数の報道機関に対して、中国以外の市場で同サービスの提供を開始する計画は現段階ではないと語っている。
新興企業のPlurkは、今回の件に「衝撃を受けて」おり、「非常に驚いた」と述べたが、次に取るべき措置は定まっていないと語った。
「次は何だろうか。まだまったく不明であるものの、さまざまな選択肢を検討しているところである」と、Plurkは同社ブログに記しており、同社サービスとMicrosoftのJukuが酷似していることについて、Plurkの台湾ユーザーらを通じて知らされたことも明らかにしている。
「言うまでもなく、最初にMicrosoftの新サービスがPlurkと同じデザインを持ち合わせていることを実際に目にした時には、非常にショックを受けたし、大きな怒りさえこみ上げてきた。フィルタタブ、エモティコン、修飾語や動詞の配置、評価システムの『Karma』、メディアサポート、新規ユーザー向けのチュートリアルから、その他のPlurkが商標登録を主張できるあらゆる分野に至るまで、実にMicrosoftは、われわれのサービスから盗用して中国で提供を開始したのだ」(Plurk)
Plurkは、同社サービスとJukuのサイトのスクリーンショットを、同社ブログに掲載している。
Plurkはまた、同社サービスとMicrosoftがJukuで提供しているサービスが酷似していることを示す、2種類のコードの事例も掲載した。
Plurkは、あまりにも両社サービスが似通っているため、多くの人々は、MicrosoftがPlurkと提携関係を結んだに違いないとまで考えるだろうと述べた。
「この点も明確に示しておきたい点だが、多くの有名なインターネット企業が、アジア地域における革新性および市場をリードする存在感を評価して、Plurkとの強力な提携を結んでいるものの、Microsoftは決してこの一連の提携企業の中にはない。われわれは(Microsoftから)こうしたベンチャーでの協力を打診する接触を一切受けておらず、われわれのコードやCSSの採用、サービス内の各要素やコンセプトのコピーの許可を求めた事前の書面または口頭での申請も、まったくMicrosoftの側からはなされていない」と、Plurkは語っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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