ネットブック(ミニノートPC)という新ジャンルマシン「Aspire one」の大ヒットで、一気に高いプレゼンスを獲得した台湾のPC企業acer。世界的な不況にあっても元気な企業の1つだ。その日本法人、日本エイサーのボブ・セン社長に09年のPC業界の展望と同社の戦略を聴いた。
――世界的な不況が09年のPC市場とacerに与える影響は?
09年は、世界のPC市場全体にとっても厳しい年になるだろう。08年、売り上げが前年比でマイナスに転じた国も多く、全体で前年並みを維持できるかどうかは微妙なところだ。一方、08年にグループ全体で約2兆5千億円を売り上げたacerは09年、さらに10−30%の伸びを見込んでいる。もともと高いシェアをもっているヨーロッパでは、全体のパイが縮んだことで深く落ち込んでいるが、アメリカ、アジアは依然として大きな成長力がある。09年のアメリカ市場は30−50%程度の伸びを見込んでいる。日本市場も引き続き拡大し、100%の成長を計画している。
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