米国のBarack Obama大統領は米国時間3月5日、連邦政府の最高情報責任者(CIO)にワシントンDCの最高技術責任者(CTO)を務めていたVivek Kundra氏を指名した。
Kundra氏は、これまでObama大統領の技術政策担当顧問を務めていたが、今後は全ての政府機関の情報技術の使用およびIT支出の調整役を担う。また、適切なセキュリティとプライバシー慣行を維持しつつ行う情報共有を通じて、政府業務のさらなる効率化を図る。公式発表に先駆け、ある政府関係者がCNET Newsに対し、Kundra氏のCIO就任を認めた。また、それ以前にThe Washington Postもこの件を報じていた。
Obama大統領は声明で次のように述べている:
Vivek Kundra氏は今後、ハイテク分野における豊富な経験を生かし、政府業務のコスト削減に尽力してくれるだろう。Kundra氏には、われわれが米国イノベーションの精神とハイテクの力を持って政府業務の能率向上とコスト削減を図れる体制作りを指示した。Kundra氏は最高情報責任者として、米国政府を最も安全かつオープンに、そして効率的に機能させる上で重要な役割を果たしてくれるだろう。
Kundra氏は2007年にワシントンのCTOに就任し、600人の職員と86の機関を監督した。Kundra氏は同連邦区のCTOとして、GoogleやAppleのアプリケーションなどの技術を使って官僚制度の効率と透明性を向上させたとして称賛された。またワシントンのビジネス界では、同市のハイテク分野の発展を促進させたと評価する声もある。
Washington DC Economic Partnershipのプレジデント兼最高経営責任者(CEO)のSteve Moore氏はCNET Newsのインタビューの中で、「(Kundra氏は)カリスマ性があり、頭も切れる」とし、さらに「彼はいつも技術や優先すべき事項についてわれわれにアドバイスをくれる」と語っていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス