IBMは米国時間11月18日、Transitiveを買収する計画を発表した。Transitiveの技術は、AppleのIntel製チップへの移行を容易にするエミュレーションレイヤに利用されていることで最もよく知られている。
Transitiveは、Appleの「Rosetta」ソフトウェア開発に貢献したほか、Silicon Graphics(SGI)の「MIPS」から「Itanium」プロセッサへの移行や、IntelによるSun Microsystemsの顧客を呼び込む取り組みなど、ハイテク界のさまざまなアーキテクチャ移行を容易にしてきた。IBMもTransitiveの顧客で、x86プロセッサ搭載サーバで稼働するLinux向けに開発されたアプリケーションを「POWER」プロセッサ搭載サーバで実行可能にするため、Transitiveの技術を採用した。
IBMは声明の中で、Transitiveの買収金額については公表しなかった。Transitiveは、カリフォルニア州ロスガトスに本社を構え、英国のマンチェスターにも開発部門を置いている。
IBMは声明の中で次のように述べている。「Transitiveは、クロスプラットフォーム仮想化のリーダーだ。また、1種類のマイクロプロセッサとOS向けに書かれたアプリケーションを(改変をほとんど、または全く施さずに)複数のプラットフォームで実行できるようにする技術を開発した草分けでもある。結果として、顧客はこの技術を利用し、ビジネスニーズに最も適したIBMのシステムにLinuxベースのアプリケーションを組み込めるようになる」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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