Dellの新しい最高財務責任者(CFO)に先日就任したBrian Gladden氏は、同社第2四半期決算を説明する電話会見で、利益性を改善し、コストを下げるために「やるべきことは多い」と繰り返し述べた。同氏は冗談を言ったのではない。同社は、この1年で8000人を超える人員削減を行ってきたが、The Wall Street Journal(WSJ)が伝えたところでは、さらに自社製造工場を委託製造業者に売却することで製造ラインの大幅な再編を計画しているという。
Dellは、米国内に4カ所、国外に6カ所に製造工場を持っている。Hewlett-Packard(HP)などの競合は、すでに組み立ての一部を効率の高い委託製造業者に移し、生産コストの削減と利益率の改善を図っている。しかし、The Wall Street Journalは、Dellの工場売却は容易ではないだろうと言及している。
Dellは同社工場を売却する際、いくつかの障害に直面する可能性がある。こうした話に詳しい情報筋は、委託製造業者は米国のような人件費の高い地域の工場を買収するのをためらうかもしれない述べる。そして、いくつかの施設は、地方自治体との合意により売却が困難な可能性がある。たとえば、ノースカロライナ州の施設は、2015年までにある一定の雇用と現地投資の目標を満たすことを条件として州から多くの資金提供と税制上の優遇措置を受けている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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