Microsoftは米国時間8月29日、消費者向けショッピングサイトを保有するGreenfield Onlineを、約4億8600万ドルで買収することで合意に達したと発表した。
Greenfield傘下の企業の1つに、ドイツのミュンヘンを拠点とするCiaoがある。Ciaoは、価格比較とオンラインショッピングの分野で欧州における主要サイトの1つだ。Microsoftによると、Ciaoの技術プラットフォーム、オンラインコミュニティー、および小売業者との関係は、最終的に同社の「Live Search」に統合されるという。
Ciaoは、消費者によるレビューと評価を売り物にしている。Microsoftは、comScoreの調査データを基に、Ciaoの月間ユニークビジター数は7カ国2650万人にのぼり、これまでに500万件以上の製品レビューが作成されたと述べた。
今回の買収契約に伴い、Microsoftは市場に出ているGreenfieldの全株式を現金で購入することになる。購入価格は1株あたり17.5ドル、総額およそ4億8600万ドルだ。
2005年にCiaoを買収したGreenfieldは、コネチカット州ウィルトンに本社を置く企業で、インターネット調査事業も手がけているが、Microsoftはこちらの事業を売却する計画だ。Microsoftは、売却契約はすでに締結済みだと述べたが、売却先は明かさなかった。
どちらの契約も、2008年第4四半期中に手続きが完了する見通しだ。
Microsoftよりも先にGreenfieldと買収契約を結んだ企業があったが、今回の契約はそれを押しのける形で実現した。Greenfieldは2008年6月、Quadrangle Groupと買収の交渉を重ねており、1株あたり15.5ドルで売却することに合意したと発表していた。
Greenfieldは、8月29日に発表したプレスリリースの中で次のように述べている。「買収に関してMicrosoftと合意に至る直前、先に発表したQuadrangle Groupの関連会社との合併契約を破棄した」
契約の破棄に伴い、Greenfieldは、Quadrangleから違約金500万ドルを支払うよう求められていると述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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