ワシントン州レドモンド発--Microsoftの最高経営責任者(CEO)Steve Ballmer氏は米国時間7月24日、レドモンドのMicrosoft本社で開催された同社の金融アナリスト会議で、不採算のオンラインサービス事業に同社が引き続き支出していくことについて説明した際、これを賭け金がつり上がったポーカーのゲームにたとえた。
「ゲームにとどまるだけでも、かなりの額の賭け金を出すことが必要となる」と、Ballmer氏は語った。
それでも、広告とコンテンツの双方がオンラインに移行しており、非常に大きなチャンスだという。
「メディア、通信、広告だけで少なくとも1兆ドルの規模だ。その全部をわれわれが獲得できるわけではないが」と、Ballmer氏は述べた。
(Microsoftがチャンスについて話をするたびに、同社の市場シェアと関係なく、金額は大きくなっているようだ。)
それはそれとして、Ballmer氏は、Microsoftほどの規模がある会社として、チャンスは見逃せない大きさになっているという、おなじみの主張を行った。
Ballmer氏によると、Microsoftがこの分野につぎ込んでいる資金は毎年数億ドル規模の損失になっているが、これは同社の営業利益全体からすれば5%程度のものなのだという。
「高くついているという人もいるかもしれない」とBallmer氏は言う。「Microsoft全体でみれば、われわれの市場価値を大幅に増大させる真の機会を手に入れるためには、投資のパーセンテージは比較的小さい。リスクに対するリターンはかなりよいと考えている」
Ballmer氏は、Microsoftがさらに規模を獲得するまで投資を継続する必要があると述べた。しかし、どれだけの期間かは明確でないという。
注目すべきこととして、Ballmer氏のスライドの1つは、同社が市場でもっと意味のあるシェアを獲得するまで、営業利益の5%から10%の投資を行うことを示していた。
Ballmer氏は金融アナリスト会議の冒頭から解説を行った。
Ballmer氏によると、もともと同氏がオンライン事業について話をする予定はなかったのだという。しかし、最近の組織再編(オンライン事業を指揮していたKevin Johnson氏の退職など)により、自ら解説せざるを得なくなったという。
ただBallmer氏によるとMicrosoftとしては、「ここに立って(オンライン事業への大きな投資について)プレゼンテーションを行う者は、3週間後も実際にその仕事に携わっている」ことが重要だと考えたのだという。
最新情報:Ballmer氏はこの後、オンライン関係の支出がどこへ向かうのか、詳細を述べた。検索数でGoogleを下回るにもかかわらず、Microsoftが検索インデックスを管理するのにかかる費用がGoogleに匹敵するほどの高額になる理由を、同氏は語った。
他にも、2位であるが故にMicrosoftがGoogle以上に支出しなければならない分野がある。マーケティングはその1つで、Microsoftはこの市場のトップであるGoogleを超える支出が必要になる、とBallmer氏は語った。「Googleはその必要がない。われわれには必要だ」と同氏は言う。
またBallmer氏は、再開しては途切れるYahooとの交渉が、現在は「途切れた」状態にあると語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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