Priusの生産が2010年末に米国でも始まる。生産するのは、現在ミシシッピ州ブルースプリングズに建設中の工場だ。トヨタ自動車が、米国時間7月10日、発表した。
同社によると、同工場で生産予定の車種を変更したのは北米における需要の変化に対応するためだという。
広く報道されているように、米国ではPriusが品薄状態にあり、3カ月待ちや店頭価格に3000ドル上乗せといった例も出ていた。著名な技術評論家も順番を待つように言われたほどだ。
その一方、SUVの販売は下降しており、これに対する対応策も合わせて発表された。
SUVの「Sequoia」と「Tundra」は、需要減少のため、8月8日付けで生産を一時休止する。再開は11月、工場従業員の「雇用は継続する」とした。
また、インディアナ州とテキサス州で生産されているフルサイズのピックアップトラック、Tundraの生産を2009年春からテキサス州サンアントニオに集約する。
Toyota Motor Engineering & Manufacturing North Americaの広報担当バイスプレジデントJim Wiseman氏は同発表で「トラック市場の悪化は続いている。そのため、不本意ながら生産を一時休止しなければならなくなった」と説明した。
また、Priusの北米生産は北米の業者や従業員とその業界に対するトヨタ自動車の長期的な貢献姿勢の現れだとも述べた。
しかし、こうした生産ラインの変更が米国内の雇用にどう影響するかについての言及はなかった。
同社によると、すでに米国で生産中の「Camry hybrid」は生産を継続するという。
同社は、太陽電池パネル搭載のPriusを2009年にも生産開始、プラグインハイブリッド車を2010年に米国で発売する計画を6月上旬に発表している。ただし、生産地については明らかにしていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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