スウェーデンのAnoto Group AB(アノト、Anders Norling CEO)と日立マクセル(角田義人執行役社長)は6月9日、マクセルのデジタルペン事業を7月1日付でアノトに譲渡するとともに、マクセルがアノト日本に出資し、同社の社名をアノト・マクセルに変更して再スタートすることで合意した。
アノトはマクセルからデジタルペンの開発・設計・生産業務のほか、販売機能や知的財産権も含めすべての権利を引き継ぐ。両社のリソースを集約することで開発期間を短縮し、付加価値の高い製品をタイムリーに市場に投入できるようになる。また、デジタルペンのエキスパートがマクセルからアノト・マクセルに出向し、ノウハウや専門的知識を融合することで製品やサービスの向上を図る。
新会社アノト・マクセルは、アノトが80.1%、マクセルが19.9%を出資。アノトとアノト日本のライセンス事業、マクセルのデジタルペン事業を一体化することで、調達・開発・生産から販売・サービスまでを担い、B to B市場だけでなく、B to C市場への参入を図る。アノトパートナーで構成される非営利団体「アノト・コンソーシアム」も活用し、デジタルペンの啓発を行っていく。
マーケティングは、日本およびアジア数か国ではアノト・マクセルが担当。その他の地域では、スウェーデンのルンドまたは米国のボストンのアノトグループ事業所が販売・供給を行う。
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