トラブルに見舞われているオンラインニュースサイトRedHerring.comは米国時間5月23日、1時間以上アクセス不能となっていた。
Red Herringは、先週に入ってカリフォルニア州ベルモントにある事務所からの立ち退きを命じられるという目に遭っていたが、匿名の情報筋によると、今度は同ウェブサイトが23日午後1時30分頃までアクセス不能となったという。
Red Herringは、少なくとも技術ニュースサイトの1つが「Death Watch(臨終のみとり)」コーナーに入れて、動向を追っている。このたびのサイト停止により、同社がサービスをついに終了させたのではと考えた人もいただろう。
しかし、実際はそういうことではないようだ。Red Herring最高経営責任者(CEO)Alex Vieux氏は、従業員に対し、新たに事務所を提供してくれる可能性がある家主と交渉中であることを説明した。Vieux氏は21日、郡保安官代理によりスタッフとともに立ち退きを命じられた後、新たな拠点の場所を22日に明らかにすると述べ、Red Herringが停止の危機にさらされていないことを付け加えていた。
Vieux氏は新事務所の場所を明らかにしていない。元同社従業員はVieux氏の発言をあまり文字通りに受け取らない方が良いと述べている。
Vieux氏が2003年にRed Herringを率いるようになって以来、同社は、自らのオンラインサイトの記事よりも内部的な問題の方で注目されるようになっていた。
同社では離職率が高くなり、雑誌の出版も不定期化し、社風も変わった。
Vieux氏は、シリコンバレーの技術出版界において、目立った存在である。その理由には、ドレスコードへの強いこだわり(男子社員はネクタイの着用が必須)、そして、記事には著者名を含めないというかつての方針などがある。元従業員は、給与の支払いがたびたび遅れたと不満を漏らしている。
ある元Red Herring従業員によると、多くの社員が、Vieux氏を「利己的」と呼び、それ故に退職しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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