米ヤフー、株主訴訟で情報公開をしぶる--C・アイカーン氏対策の一環か

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:吉武稔夫、高森郁哉2008年05月19日 11時18分

 Yahooと同社を訴えている株主の間には、訴訟に関連する文書をどこまで公開すべきかについて、意見の相違がある。

 問題の文書には、MicrosoftによるYahoo買収の試みが2008年2月に始まったのち、Yahooが採用した人員整理計画の詳細が含まれている。Associated Press(AP)によると、Yahooは文書を一部修正した形で公開したい意向だが、株主側の弁護士であるJoel Friedlander氏は、アクティビスト投資家のCarl Icahn氏に対抗するYahooの取り組みを傷つける材料に利用されないよう、同社が「都合の悪い文書を隠そうと」試みているとして非難している。Icahn氏は、委任状争奪戦によるYahoo取締役会の役員入れ替えを検討している。

 APによると、問題となっている文書の中には、Yahooの最高経営責任者(CEO)Jerry Yang氏とMicrosoftのCEOであるSteve Ballmer氏による話し合いの記録や、人員整理計画に対する経営幹部らの発言も含まれているという。これらの情報は、訴訟の情報開示段階で収集されたものだ。

 デラウェア州における株主訴訟については、米国時間5月20日に審理が予定されている。

 YahooとMicrosoftとの交渉に詳しい情報筋によると、人員整理計画は両社の話し合いにおける障害の1つだったという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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