二酸化炭素の排出を抑えるという点では、IBM、Google、Microsoftの3社は優等生だろう。Appleはここで、大きな遅れをとっている。
乳製品メーカーのStonyfield Farmが設立した非営利団体Climate Countsは米国時間5月7日、地球温暖化への対応に関連した企業の取り組みを評価する年次ランキングを発表した。各社が「グリーン」を表に出したマーケティングを展開する中、実際の状況が各社の主張通りかどうかを評価している。
Climate Countsでは、公開情報を用いてあらゆる業種の企業をランク付けした。
エレクトロニクスおよびITは100点満点中、スコア平均56点でもっとも優秀な業界となった。IBMは77点で、常に好成績を収めているキヤノンを僅差で押さえ、トップの座についた。
エレクトロニクス・IT業界は炭酸ガスの放出量をライフサイクル分析しているため、概して高い評価となった。この業界ではサプライチェーンのパートナー企業も含めて炭酸ガスの放出量、製品廃棄物の影響などを分析している。
だが、毒性のある材料を利用していることから非難を浴びるAppleは、業界中11位で最下位となった。
個別のスコアカードによると、Appleの順位は報告書が不完全だった影響もあるという。Appleは自社とパートナー企業の温室ガス削減目標を設定していなかったためだ。
インターネット/ソフトウェア業界部門では、Googleが新しいリーダーとなった。同社は炭素排出量を測定するプログラムがあること、Google.orgを通してクリーンエネルギーベンチャーに投資するプログラムを持つことなどが評価され、トップとなっている。
全業界での1位は、スコア82点を獲得したNikeとなった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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