Microsoftは米国時間12月5日、One Laptop Per Child(OLPC)プロジェクトのノートPC「XO」など、ハードディスクを搭載しないPCに対応した「Windows XP」のバージョンを開発する意向を明らかにした。
同社は声明で、2008年1月から、OLPCのコンピュータ上で稼働するXPの「限定的なフィールド試験」を開始すると述べている。順調に進めば、2008年後半にはXO上でXPを稼動させる準備が整うという。しかし、同社は「Give One, Get One」プログラムに参加する北米のユーザーに対し、特別版のXPを米国やカナダで提供する計画はないと、注意を促した。
声明には「Microsoftは、教育の変革や現地でのイノベーションの促進、職業機会の創出を通して、まだ技術の恩恵を享受していない50億の人々にその恩恵をもたらす取り組みUnlimited Potentialを推進している。われわれはこのたび、Unlimited Potentialの一環として、ローコストのハードウェアを用いたコンピューティングデバイスを念頭に、Windows XPにおけるフラッシュベースの端末のサポートを拡大する計画だ」と書かれている。また、Microsoftは、「2008年の早いうちに設計のガイドラインを公表し、フラッシュベースデバイスの製造業者が、高品質のWindowsエクスペリエンスを実現するマシンを設計できるよう支援する」としている。
Microsoftはまた、XOの購入を検討している政府に対し、新版XPのリリース時期や価格などをMicrosoftに問い合わせるように呼びかけている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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