メディアプレイヤーか、それともまったく新しいデバイスか--注目集めるデルのZING計画

文:Erica Ogg(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2007年11月29日 15時13分

 zingspot.comという名前を聞いたことがないという人も、近いうちにそれを耳にすることになるかもしれない。

 このサイトは、他でもないDellによって最近登録されたものであり、同社はZINGSPOTという名前を登録商標として申請中でもある(商標の件について指摘してくれたTrademorkブログに感謝したい)。

 zingspot.comは、Dellが2007年8月に買収したZING Systemsと関連がありそうだ。zingspot.comは、米国特許商標庁に提出されたドキュメントにおいて「デジタルエンターテインメントコンテンツの入手と配信におけるコンシューマー向けオンラインポータル」であると説明されている。Dellはハードウェアメーカーであるため、同社はサービスよりもデバイスを製造するものだと考える方が理に適っている。特に、PCメーカーである同社は2006年8月にポータブルメディアプレイヤー市場から公式に撤退しており、その際にはPCやテレビ、コンシューマー向けのプリンタに注力する必要があると説明していた。

 Dellは、カリフォルニア州マウンテンビューにある、ストリーミングオーディオソフトウェアを開発する小さな企業を買収した際にはほとんど何も発表しなかった。しかし、買収から4カ月近くが過ぎ、Consumer Electronics Show(CES)の時期が近付くにつれて、Dellの動向が興味深くなってきている。

 Dellは困難な1年を送ったものの、事態は好転しつつあるようだ(同社が11月29日に発表することになっている第3四半期決算を見ればより詳しいことが判るだろう)。テキサス州に本拠を置くPCメーカーであるDellが、そのブランドイメージを今風の格好の良いものにしようとして、デザインをより重視する(ノートPCの「XPS M1330」や「XPS M1530」、そしてデスクトップの「XPS One」を見てほしい)ようになってきていることは明らかである。また、IdeaStormブログやDirect2Dellブログによってオンラインコミュニティにも注力しつつあることも明らかだ。

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