Lagos Analysis Corp.(LANCOR)がOne Laptop Per Child(OLPC)プロジェクトを相手取り、特許侵害訴訟を起こし、損害賠償を要求している。LANCORがなぜ、損害賠償を要求しようとしているのか、その真意が筆者にはよく分からない。さらに事態を複雑にしているのは、訴訟が、LANCORの本拠地であるナイジェリアのラゴスで起こされたことだ。これにより、訴訟がLANCORに有利に働くとは筆者には思えないのだが。
特許侵害訴訟は2007年11月22日付けで起こされている。それによると、OLPCはLANCORがナイジェリアで登録したデザイン特許# RD8489を侵害し、また、XOラップトップに利用する目的で違法なリバースエンジニアリングを行い、キーボード用ドライバのソースコードを調査したという。
LANCORは賠償金支払い命令に加え、XOラップトップやデザイン特許# RD8489を侵害するそのほかのOLPC製品を製造、販売、流通させること、そして違法に取得したキーボードドライバ用ソースコードを利用することの永久差止め命令を請求した。
OLPCはラップトップを大量生産するための資金を捻出するのに苦労した。この訴訟は、弱者が弱者を訴えているようにしか見えない。筆者がLANCORに言いたいのは、発展途上国の子供たちを支援する取り組みで訴えるならIntelやMicrosoftのほうがお金を持っている、とにかくOLPCにはお金がない、ということだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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