SAPは米国時間11月19日、サードパーティーのサポートおよび保守企業のTomorrowNowを売却する可能性を示唆し、同時にTomorrowNowの創業者と数人の幹部が即時辞任すると発表した。TomorrowNowはSAPの長年のライバルであるOracleとの法廷闘争に巻き込まれている。
SAPは、保守とサポートの顧客をライバルのOracleから自社に誘い込む手段としてTomorrowNowを買収した。TomorrowNowは、Oracleが買収したPeopleSoftとJ.D. Edwardsの2社にサードパーティーのサポートおよび保守を提供している。
しかし、Oracleは2007年に入って、TomorrowNowが以前の顧客の契約範囲を逸脱してOracleのプロプライエタリなソフトウェアとマテリアルをダウンロードしたとしてTomorrowNowとSAPを提訴した。
SAPとOracleは互いに相手から関係書類や証言録取書を入手しようとしている段階であり、この過程で2月には法廷に新しい文書が提出される予定である。
SAPは発表の中で、売却の可能性を含めてTomorrowNowの事業に関するいくつかの選択肢を検討中であると述べている。SAPの広報担当者は、これらの選択肢を検討している理由が、論争の勃発以来TomorrowNowの顧客が減少しているためか、それともOracleとの何らかの可能性が見込まれる和解交渉の一環なのかについてはコメントを控えた。
TomorrowNowのエグゼクティブチェアマンであるMark White氏は引き続き同社を経営する立場にとどまる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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