電通は11月9日、2008年3月期中間決算を発表した。中間期の連結業績は売上高9973億600万円(前年同期比3.6%減)、売上総利益1658億7500万円(同1.3%減)、営業利益234億3700万円(同13.7%減)、経常利益301億7600万円(同3.6%増)となった。
また、北米子会社ジェネオンのD&T組合事業からの撤退に伴う特別損失、退職給付信託の追加設定による特別利益などにより、中間純利益は144億4400万円(同11.0%増)となっている。
電通では前年同期に「2006FIFAワールドカップ ドイツ大会」により好業績を記録したこと、クライアント各社の広告支出への慎重な姿勢が多いことから、厳しい経営環境にあったが、「第11回IAAF世界陸上競技選手権大阪大会」への取り組みなどの結果、経常利益、中間純利益は前年同期を上回った。
ただ今後もマス四媒体の成長率が低く止まると予想されることから、通期の連結業績見通しは、売上高2兆658億円(前期比1.3%減)、営業利益592億3900万円(同5.7%減)となる見込み。
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