Blu-ray DiscとHD DVDをめぐる次世代DVD規格戦争で決戦の時期が近づいていると、松下電器産業の幹部が発言した。
松下電器の津賀一宏氏は10月2日より開催されている技術展示会「CEATEC JAPAN 2007」で記者会見し、Blu-ray Disc支持の製造業者らは2007年の年末商戦で値下げ攻勢に踏みきり、大々的な宣伝活動を展開すると述べた。津賀氏は松下電器でデジタルネットワークソフトウェア技術や一部のホームエレクトロニクス技術を担当し、海外研究所の責任者なども務める。
年末商戦の終盤か、第1四半期の終わり頃には勝敗のあらかたが見えるだろう。本格的な規格戦争は、あと1年くらいしか続かないだろうと、同氏は予測する。
「Blu-ray Disc陣営は、規格の促進に全力をあげて取り組む予定だ。映画会社は、われわれがプロモーションに投資することを望んでいる」(津賀氏)
また同氏は「2007年末には、とても良いプロモーションで展開される、良い製品を目にすることになるだろう」と付け加える。
Blu-ray Disc陣営はまた、ノートPCやデスクトップに浸透してゆくよう、薄型ドライブやレコーダーを値下げしようと努力中だ。
松下電器では、Blu-ray Discプレーヤーの新製品も用意している。Reutersの報道によると、18時間分のフルHD映像を再生し、デュアルレイヤーディスクに対応した製品が3モデル、11月1日より日本国内で発売される。
津賀氏はBlu-ray DiscとHD DVDの両方を再生できるコンボ製品には反対の立場を示す。同氏は2006年、コンボ製品の考えを「馬鹿げている」と述べ、2007年に入ってからも同じようなコメントを繰り返し、松下電器はコンボ製品を計画していないとした。
また同氏はParamount PicturesがHD DVDのみを支持していることについて、この動きは18カ月しか持たないだろうと述べ、映画会社がHD DVDの支持を表明しているのは「大きな金額のお金が入ってきたから」と述べた(HD DVDを支持する主な企業はMicrosoft、東芝、Intelである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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