米半導体大手のNvidiaが第2四半期に、グラフィック市場におけるシェアを大幅に拡大した。
NvidiaのPCグラフィック市場におけるシェアが、前年同期比81%増と急増したことが、市場調査会社Jon Peddie Researchの最新のデータから明らかになった。これにより、同社のシェアはAMDのATI部門を抜き、さらにIntelとの差も縮めた。第2四半期の3社の市場シェアは、Intelの37.6%に対し、Nvidiaは32.6%、AMDは19.5%だった。
グラフィック市場におけるIntelの首位の座を支えているのは、同社の統合型グラフィックチップセットだ。これらのチップセットは、ローエンドデスクトップや多くのノートPCに採用されている。NvidiaとAMDも統合型グラフィックチップセットを製造しているが、両社はより高価なPC向けの高性能グラフィックプロセッサのメーカーとしてよく知られている。デスクトップ市場ではNvidiaが優勢だが、ノートPC市場ではIntelが圧倒的優位に立っている。その背景には、Intelが推進するCentrinoマーケティングプログラムがある。Intelは同プログラムを通じて、PCメーカーに同社のモバイルチップセットの採用を促している。
AMDは、かつてのATIと同社の事業を統合したため、同社の市場シェアは19%減少した。AMDはATIのグラフィックハードウェアの新シリーズを発売したが、発売日が一部で予想されていた日よりも遅かった。その点も市場シェア減少の一因となった可能性がある。
グラフィック市場全体の売り上げは、PCに対する需要の高さを反映し、第1四半期から3%増加した。PCに対する強い需要は、第2四半期におけるPCプロセッサの出荷増にも寄与した。グラフィックプロセッサの出荷量は、2006年から8.2%増加した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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