金融庁、ジャスダックに業務改善命令

瀬井裕子(編集部)2007年06月27日 12時37分

 金融庁はこのほど、ジャスダック証券取引所に業務改善命令を出した。証券取引等監視委員会の検査において、システムリスク管理態勢の不備が認められたため。

 同検査において、ジャスダック証券取引所はシステムリスクに関する認識が不十分であり、全社的なリスク管理の基本方針を策定していないなど、管理態勢が不十分な状況にあると認められた。

 これにより、金融庁はジャスダック証券取引所に対し、証券取引法第153条前段に基づいて業務改善命令を出した。

 改善命令の内容は、委員会から指摘された各事項について発生原因や問題点の分析と検証を行い、改善策を処置すること。また、その他にも必要な措置を行い、その実施状況を7月31日までに書面で報告するというもの。

 ジャスダック証券取引所では「金融庁からの業務改善命令を厳粛かつ真摯に受け止めている。今後は、改善措置の策定はもとより、リスク管理について万全を期したい」としている。

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