MS、「Windows Vista Additional License」を欧州に拡大

文:Tom Espiner(CNET News.com) 翻訳校正:大熊あつ子、小林理子2007年03月27日 21時26分

 Microsoftが、中小規模企業およびホームユーザーに対する「Windows Vista」の複数購入ライセンス割引プログラムを、欧州にも拡大した。

 Vistaリリースチームの製品マネージャーを務めるNick White氏が自身のブログで、「Windows Vista Additional License」プログラムを欧州にも拡大することを明らかにした。

 このプログラムは、中小規模企業やホームユーザーが、すでに購入したVistaの同一エディションを、別のコンピュータにもインストールできるようにするもの。Microsoftはこれを、米国時間3月26日から欧州の顧客にも拡大した。これによって欧州ユーザーも、Vistaのライセンスを最大5本まで、通常の小売価格から10%割引した価格で購入できる。

 White氏のブログには、一部ユーザーから、それでもなおVistaは高すぎるとのコメントが付けられている。

 英国在住の読者の1人は、同氏のブログに次のようなコメントを寄せている。「わたしとしては、Vistaを利用したい。だがそれは、現在期限付きで米国でのみ提供されている家族向けの割引プログラムが終了する6月に、同じ割引が英国にまで拡大されたらの話だ。そうでなければ、所有する3台のパソコンでVistaを利用するのは、あまりに費用がかかりすぎる。追加購入1本につき10%の割引では、わたしにとってはまったく『お得な価格』ではない」

 家族向けの「Windows Vista Family Discount」では、「Windows Vista Ultimate」エディションを購入した人は、「Windows Vista Home Premium」エディションを最大2本まで各49.99ドルで購入できるのだが、現在のところ英国では利用できない。

 White氏のブログには、米国の小売業者の多くが、すでに定価の10%割引でVistaを販売していることを指摘する投稿も寄せられている。

 「正直なところ、とても満足がいくものとは言えない。別にLinuxやAppleのファンだから言っているわけではない。Amazon.comで5〜7%のディスカウントでVistaが販売されていたり、Best Buyなどの(米国の)小売店でも、ほぼ同じ程度の値引きがされていることが一目瞭然なのだから、満足できるはずがない。比較ショッピングがまったくできないとか、あるいは最寄りのコンピュータ販売店から100マイル(160km)も離れているとか、従量制のダイヤルアップでインターネットに接続しているとかでないかぎり、10%では意味がない」と、この投稿者は述べている。

 欧州では、Windows Vista Additional Licenseプログラムの利用は、現在のところオンラインでのみ購入可能だ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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