Oracleは米国時間3月23日、データグリッドソフトウェアを開発するTangosolを買収する計画であることを明らかにした。この買収でOracleは、同社のトランザクション処理技術を強化したい意向だ。
Tangosolは、使用頻度の高いユーザーデータへのアクセスを高速化、分散化することでアプリケーション性能の向上を可能にするソフトウェアを開発している。
Tangosolは、マサチューセッツ州サマービルに拠点を置き、従業員26人で活動している。同社は、「Coherence Data Grid」ソフトウェア製品を金融サービス業界や電気通信業界、旅行・物流業界に販売している。Oracleは、小売業界におけるRetek、旅行・物流業界におけるG-Logなど、こうした分野に対してこのところ買収を実施している。
OracleのシニアバイスプレジデントであるThomas Kurian氏は声明で、「OracleとTangosolは共に、リアルタイムのデータ分析やグリッドベースのオンメモリコンピューティング、高性能のトランザクションを実現するアプリケーションを構築する業界で最も包括的なミドルウェアを開発していく」と述べる。
Tangosolは、成長傾向にあるサービス指向アーキテクチャ(SOA)やWeb 2.0アーキテクチャの需要に対応したい意向だ。
買収の金銭的条件は明らかになっていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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