Cingular Wirelessは米国時間1月24日、電話会議を開いて最後の単独決算報告を行い、2006年第4四半期に同社サービスへの加入者数が新記録を達成し、利益が3倍以上になったことを発表した。
米国最大の加入者数を誇る携帯電話事業者Cingularは、12月締めの同四半期中に顧客を240万人増やした。Cingular幹部らによると、これは、2004年のAT&T Wirelessとの合併以来最大の増加数だったという。
Cingularは、前年同期の2億400万ドルから大幅に利益を伸ばし、今四半期は7億8200万ドルを計上した。前年同期は2億400万ドル。売上高は、88億5000万ドルから約10%増の97億6000万ドルだった。
Cingularによると、2006年には同社のユーザー1人あたりの平均売上高(ARPU)が前年同期の48.86ドルから49.29ドルに増加したという。しかし、第3四半期に記録した49.76ドルには達しなかった。前年からのARPUの増加は、主にテキストメッセージングなどのデータサービスを利用するユーザーが増えたためだ。同社によると、加入者は第4四半期中に、120億通以上のテキストメッセージや1億8000万通以上のマルチメディアメッセージを送信し、1億6000万回以上のダウンロードを行ったという。
第4四半期に増加した240万人の新規顧客のうち約74万6000人は、加入者あたりの売り上げが一般的に低くなるプリペイドサービスへの加入者だった。Cingularの最高財務責任者(CFO)であるPete Ritcher氏によると、同社はプリペイド式携帯電話ビジネスに自信があり、データサービスの売上増につながる新しい電話機をラインアップに追加することも検討中だという。
Cingularの大幅な新規顧客増の犠牲になったのは、おそらくSprint Nextelだろう。Sprint Nextelはいま、サービスに不満を持つ元Nextelの加入者による契約解除が相次ぎ、乗り換えユーザーが増加している。最終的に、Cingularは2006年に顧客数が6100万人に達した。
Cingularは2007年1月に、新しい「iPhone」に関してAppleとの独占販売契約を発表した。iPhoneは、携帯電話とデジタル音楽プレーヤー「iPod」の両方の機能を兼ね備えたハイエンド電話機。Cingularの幹部らによると、iPhoneは6月の発売時には大ヒット商品になる見通しだという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス