Microsoftは、2006年のホリデーシーズンに合わせて「Windows Vista」を投入することはできないが、Vistaに問題なく対応するハードウェアやソフトウェアが多数あることを消費者にアピールしようとしている。
Microsoftは、このような製品を容易に判別できるようにするため、2つのプログラムを立ち上げている。同社の説明では、250種類以上のハードウェアやソフトウェア製品が、「Certified for Windows Vista(Windows Vista認定)」もしくは「Works with Windows Vista(Windows Vista対応)」のロゴを付けるようになるという。前者は、製品を個別にテストし、Vistaでの一定のパフォーマンス基準を満たしていることを証明し、後者はVistaと互換性があることだけを証明する。
MicrosoftでWindows Client Marketing担当バイスプレジデントを務めるMike Sievert氏は米国時間10月12日、ニューヨークで開催のトレードショー「DigitalLife」の基調講演に先立ち声明を出し、「この認定は、現時点での使い勝手と、Windows Vista登場後のさらに優れた使い勝手を顧客に保証するものだ」と述べた。
同社は、Vistaを2006年のホリデーシーズンに投入し、同時期に発売される新型PCに搭載したいと考えていたが、当初の予定から遅れることを3月に表明していた。
同社では、Windows XP対応版の「Windows Media Player 11」と「Internet Explorer(IE)7」を10月中に公開し、Vistaの一部を体験して欲しいと考えている。両製品ともテストが進められている。IE 7の正式版は2週間以内に登場する見通しで、Windows Media Player 11の無償ダウンロード開始は10月24日になると、Microsoftでは語っている。
Microsoftは先週、Vistaのリリース候補第2版(Release Candidate 2:RC2)を公開した。同社はこれを、正式版が登場する前の最後の一般向けテスト版にしたい考えだ。
同社は現在も、大企業向けに11月、市販PCへのプレインストールや小売販売向けには1月をVistaの投入目標にしている。Microsoftによると、Vistaには6種類のバージョンが用意されるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」