ハードディスクメーカーのMaxtorは米国時間21日、第2四半期の決算を発表したが、同期の損失は2610万ドルとなり、同業のSeagateに続いて赤字転落となった。
Maxtorによると、同社の第2四半期(6月26日締め)の売上高は8億1830万ドルで、特別な項目を除いた損失額は4580万ドル(1株当たり19セント)だったという。調査会社Thomson One Analyticsが集計した各アナリストの平均予想値は、1株当たり平均18セントの損失だった。なお、2003年第2四半期には売上高が9億1090万ドルで、620万ドルの純利益となっていた。
同社CEOのPaul Tufanoは「われわれが同四半期に非常に積極的な価格攻勢に出たこと、そして出荷台数が落ち込んだことが、そのまま業績に反映されている」と声明のなかで述べている。「第2四半期は毎年売上が伸び悩み、とりわけデスクトップPC用の製品ではその傾向が著しいが、そうしたなかで激しい価格競争が行われた結果、わが社の製品の平均販売価格は第1四半期の75ドルから、同期には71ドルに低下した」(Tufano)
前日にはSeagate Technologyも7月2日締めの四半期決算を発表し、3300万ドルの純損失を報告していた。これについて同社は、業界全体が「今も厳しい局面にある」と述べていた。
Maxtorは21日、450人の人員を削減すると発表した。以前、同社は400〜500人の人員を削減する計画だと述べていた。またSeagateも人員削減計画を発表している。
投資会社のHoefer & Arnettは21日に、Seageteの株式評価を「hold」から「sell」に引き下げた。同社のアナリストMark Millerは、Maxtorの業績不振の理由について、業界全体の値下げ合戦の影響を受けただけではなく、Maxtor固有の問題もあると述べた。「Maxtorは...Dellとの間に問題を抱えている」(Miller)
Maxtorは、40Gバイトのハードディスクの取引をめぐり、Dellとの間で問題があったことを認めた。同社は、第2四半期にハードディスク100万〜130万台相当の「販売機会を逸した」と述べ、第3四半期も同様の結果になりそうだと予想している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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