近ごろ、個人投資家向けのサービスに力を入れる証券会社が増えつつある。投資に関する情報収集に最適な環境を提供すべく、投資家向けの特別ディーリングルームを開設する企業も多い。トレイダーズ証券もそのひとつだ。
トレイダーズ証券は4月1日に、国内の個人投資家やトップトレ−ダーを対象とした投資スペースTTS(トップトレーダーズスクエア)をオープンする。同社は主に外国為替取引や日経225先物・オプション取引を扱っており、顧客の4割はデイトレーダーだという。投資家向け特別スペースに対するニーズがあるのも納得できる。TTS内では、ロイター、クイック、ブルームバーグ、CQGなどのプロ用情報端末が実費で利用可能となっており、「ここまでプロ仕様の端末が用意されたディーリングスペースは日本初」(同社)だという。
TTSオープンを目前に控えた3月30日、同社はプレス向け内覧会を開催した。TTSの内装デザインは、インテリアデザイナーであるワンダーウォールの片山正通氏が手がけており、これまでの金融系施設とはひと味違った空間となっている。
日本ではまだ個人投資家が多いわけではないが、トレイダーズ証券では潜在顧客は多いとみている。同社取締役副社長の原屋一雄氏は、「このTTSで個人投資家を引きつけることができれば、今後日本各地に同様の拠点を設けたい」と語る。このような場を提供することで、個人投資家が増化し、投資家コミュニティができあがるかもしれない。
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