ドリコムは、2月9日に東京証券取引所マザーズ市場に新規上場し、買い物が殺到する人気ぶりに値がつかない状況が続いたが、上場日から3営業日目にあたる2月13日にようやく初値を付けた。
上場日の2月9日には155万円の買い気配で終了し、翌日10日は315万円の買い気配で終了していた。そして、3営業日目の2月13日には午前9時30分頃に初値347万円をつけて、公募・売り出し価格76万円に対して4.6倍値上がりした。初値では、公募・売り出し株数2000株の約7割を占める約1400株の出来高だった。
その後、345万円のこの日の安値を付けたが、すぐに急反発した。そして、午後に入ると売り買いが交錯する場面もあったが、結局終値は公募価格比321万円高(5.2倍)の397万円と、この日の高値で引けた。出来高は3055株だった。
ただし、この日の株式市場全体の動きは非常に弱かった。ライブドア前社長の堀江貴文容疑者ら4人の拘置期限が2月13日に切れ、東京地検特捜部は証券取引法違反で起訴、再逮捕すると見られている。
このように、ライブドア事件が重要な局面を迎えたことで、IT・インターネット関連の中小型企業を中心に売買が手控えられたり、改めて売り直されたりした。そのため、特に東証マザーズ市場や大阪証券取引所ヘラクレス市場など、新興企業向け市場に上場する企業は下げがきつかった。ライブドアは、上場廃止の可能性が高まったとして、前日比30円安(33%安)の61円とストップ安だった。
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