カリフォルニアを拠点に有機農薬を設計するAgraQuestは米国時間1月25日、カナダのCodenaを買収することに合意した。Codenaは、害虫を殺す南米の植物エキスを特定することに成功した企業だという。
この取引の下、CodenaはAgraQuestの傘下に入り、AgraQuestはCodenaの植物エキスをベースとしたバイオ農薬を2007年までに市場に投入する計画だ。
バイオ農薬は、微生物が収穫に悪影響を与える他の生物体を殺すものだ。AgraQuestの創業者Pam Marroneによると、バイオ農薬は収穫時に散布でき、菌類やアブラムシなど庭によく存在する害虫は、これに対する抵抗力をすぐにはつけられないのだという。バイオ農薬は新しい分野でまだ不明な部分も多いが、これに対する関心は急速に高まっている。その背景には、化学薬品をベースとした農薬や遺伝子組換えに対して、規制が厳しくなったり、消費者が厳しい目を向けたりするようになっているという事情がある。
バイオ農薬は現在、総額300億ドル市場といわれる農薬産業のうち、70億ドルを占めており、20%程度の年間成長率を記録している。
規模は小さいが成長中のハイテクベンチャー企業にとって、動物王国は重要な市場だ。J. Craig Venterが立ち上げたベンチャー企業Synthetic Genomicsは将来に向けて、メタンや水素などの燃料源を作り出すと思われる微生物を隔離培養しているところだ。また、Cambriosは、電気業界で利用できる化合物を作り出す微生物を、遺伝子工学を用いて作り出そうとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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