米国時間4日に発表されたGoogleとSun Microsystemsの提携は、両社、そしてコンピュータ業界にとって重大な意味を持つものだ。
だが、2社がこの日プレス発表会で掲げた「複数年の戦略的合意」と、実際に発表された合意事項の間には大きな差がある。さらに混乱させているのは、この合意に関係する技術の中には複雑なものがある上、2社の幹部が報道資料に書かれている以上の内容をぼかしている点だ。
SunとGoogleは4日、どのような項目を発表したか?
Sunは、ユーザーが自社ウェブサイトからJavaソフトウェアをダウンロードする際に、Google Toolbarも合わせて配布する。Sunはこれを30日以内に実現する計画で、Sunのソフトウェア担当エグゼクティブバイスプレジデントJohn Loiaconoによると、Sunはこの配布により「直接の金銭的価値」を得るという。Googleの最高経営責任者(CEO)Eric Schmidtは、SunとのToolbar配布に関する合意が他社の合意とは異なる点について、その「巨大性」にあると述べている。SunのCEO、Scott McNealyは、Javaソフトウェアのダウンロード数は毎月2000万に及ぶとコメントした。
Google Toolbarは、ウェブブラウザからGoogleの検索エンジンやその他の機能を表示するリンク機能。SunのJavaは、さまざまな種類のPCでプログラムを動かすためのソフトウェア基盤技術だ。
Googleはまた、Sunのサーバを購入することも約束している。だが、Schmidtはサーバの種類や台数に関しては言及しなかった。これは、Googleがインターネット企業として名声があり、これまでの自社構築マシンに依存してきたことを考えると、大きな意味を持つ。
今回の提携は、戦略的提携というより、技術的提携のようだ。そのほかに内容はあるか?
SunとGoogleは、概して口が堅かった。だが、両社の幹部数人は、この提携における他の部分として、次の事項を挙げている。
Googleは、すでにメンバーであるJava Community Process運営委員会において、今後さらに積極的に加わる。
2社は今後、共同でのマーケティング、共同での研究・開発を進める。
SunがGoogleの検索バーをOpenOffice.orgに追加することでプロジェクトプログラマは合意を検討中。OpenOffice.orgは、Sunが2000年にオープンソースソフトウェアにしたオフィス製品群。
GoogleはSunのOpenSolarisを支援する。OpenSolarisは、Solarisオペレーティングシステム(OS)のオープンソース版。
Sunは引き続き、Googleの広告を購入する。Googleは、OpenOfficeのディストリビューションに協力する。
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