ライブドアの代表取締役社長である堀江貴文氏は8月19日、自由民主党本部で記者会見を開き、9月11日に投票が行われる衆議院選挙に広島6区から無所属で出馬することを表明した。
堀江氏は会見で「小泉さんの改革路線には賛成です。日本の将来を考えて改革を推進する志は同じです。初めての立候補ということもあるのでこの志を無所属で試してみたい」と声を震わせながら語った。さらに、「今は東京に住んでいるが、住民票を広島6区のどこかに移します」と述べた。
会見は小泉純一郎首相と昼に会談した後に行われた。広島6区は、郵政民営化に反対して国民新党を結成した亀井静香元政調会長が立候補している。自民党の公認や推薦は受けずに無所属での出馬となったが、自民党から見れば郵政民営化に賛成する堀江氏は“刺客”といえよう。
この一方で、ライブドアでは「選挙に関しては会社として一切答えることはできない」としている。そして、選挙に関しては別途「堀江貴文事務所」が開設されている。
出馬表明を受けて、ライブドアの各ウェブページには公職選挙法を厳守するようにユーザーへ呼びかける文章が掲載されている。「livedoor Blog 開発日誌」には「このたび衆議院総選挙が行われますが、ユーザーの皆様に関しましては公職選挙法を厳守の上、掲示板をご利用いただきますようお願い申し上げます。尚、特定の候補者や政党に関する表現等について公職選挙法に抵触する恐れがあるものは事前の許可無く弊社において削除を行う事がございますのであらかじめご理解・ご協力の程お願い申し上げます」という記事がエントリーされ、「電子政府e-Gov法令データ提供システム”公職選挙法”」や「総務省選挙制度改革」へのリンクが掲載された。
また、「livedoor 社長日記」には、「現在、諸事情により、livedoor 社長日記のコメント、トラックバック受付を非表示にさせていただいております。ご了承ください」と掲載されている。
さらに、「livedoor ニュース」では、「今回の衆議院選挙では、当社の代表者である堀江貴文が立候補を表明したという状況を踏まえ、公職選挙法に抵触する恐れのある行為は、選挙期間を通じて一切、控えることとします」と掲げ、「ライブドア社内の報道部門であるライブドア・ニュースセンターでは、選挙結果に影響を与えることを避けるため、今回の衆議院選挙に関し、選挙期間中において特定の政党、候補などに関する記事発表はしません」としている。
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