Dellが米国時間12日午後、第2四半期決算を発表した。それによると、売上・利益ともに金融アナリストの予測を達成したという。
同社は第2四半期(7月30日締め)決算について、売上が117億ドル、利益が同社過去最高の7億9900万ドル(1株あたり31セント)だったと発表した。前年同期は、98億ドルの売上と6億2100万ドル(1株あたり24セント)の利益を計上していた。今回同社が発表した売上と利益は、前年同期と比べて、それぞれ20%および29%ずつ増加している。
Thomson FirstCallがアナリスト25人を対象に行った調査では、Dellは同四半期に1株あたり31セントの利益を計上するという予測平均値が算出されていた。また25人のうち22人が、同社の売上高を117億ドルと予測していた。Dellは7月16日に業績予測を上方修正し、利益をそれまでの予測値から2セント引き上げて31セントになりそうだと予告していた。アナリストらの予測数値は、こうしたDellの予測値に従って算出された。
同日、HPが予測を下回る第2四半期決算を発表していることもあり、Dellの決算内容が金融アナリストらによって厳密に調査されるのは必至だ。HPは同日行った四半期(7月31日締め)決算報告のなかで、欧米での業績不振や市況が足かせとなってサーバやストレージ事業の業績が低迷した述べている。
しかし、Dellのサーバグループではそのような問題は発生していない。Dellは、同四半期のサーバ出荷台数について31%増加したと述べている。同社の製品出荷台数は全体で19%の伸びを示している。成長率が最も高かったのはヨーロッパや中東、アフリカといった地域で、これらの地域では出荷台数が30%も伸びたという。
Dellの最高経営責任者(CEO)Kevin Rollinsは、決算発表後に行われた報道陣との電話会議の中で、同四半期にはライバル各社のような売上の減速が一切見られなかったと述べ、米国では法人市場における需要が3四半期連続で伸びていると付け加えた。
下半期に関して問われると、Rollinsは、「第3四半期の明るい見通しを発表したばかりだが、それを見れば状況を理解してもらえるはずだ」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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