Microsoftは米国時間22日、第4四半期決算の発表を行った。好調なPC市場に支えられ、売上高はアナリストの予想を大幅に上回ったものの、利益のほうは一部の投資家が期待した数字には届かなかった。
同四半期(6月30日締め)における同社の売上高は92億9000万ドルで、利益は26億9000万ドル(1株あたり25セント)となった。昨年同期は売上高が80億7000万ドル、利益は14億8000万ドル(1株あたり14セント)だった。なお、この利益には1株あたり5セントの株式関連費用と、1株あたり2セントの税制優遇分が含まれている(Microsoft)。ちなみに昨年同期の利益は、Time Warnerとの和解に要した7億5000万ドルが痛手となり、事前の予想を下回っていた。
税制優遇分と報酬費用を除いた利益は1株あたり28セントになる。Thomson First Callがまとめたアナリストの予想平均値では1株あたり利益は29セントだったが、4月にMicrosoftが発表した予想では1株あたり利益は28セントとなっていた。また、92億9000万ドルという売上高は、アナリストの予想値である90億ドルとMicrosoftが予想した89〜90億ドルを大幅に上回っている。
決算報告前の同社株は、21日から14セント上げ、29ドルの小幅高で通常取引を終えていた。しかし発表後の時間外取引中には、Microsoft株は3%以上下落し、91セント安の28ドル9セントの値を付けた。
MicrosoftのCFO(最高財務責任者)、John Connorsは声明の中で、「今期は全事業部門が目標を達成、もしくはそれを上回ったことから、全体では売上高を15%伸ばし、またコスト効率改善によって全社的に営業利益率が上がるなど、素晴らしい四半期だった」と述べている。
好調なPCの売上やMSNの広告販売額の増加に加え、相対的なドル安傾向もMicrosoftの売上高を押し上げることになった。為替レートの影響で売上高が約3%増加したと同社は説明している。
今四半期の見通しについては、売上高が89〜90億ドル、利益は1株あたり約5セントの報酬費用を含めて1株あたり25セントになるとMicrosoftでは予想している。
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